2009.06.30 Tuesday
きものまいボタンダウン着物について
平面である布を立体である人体に
いかにフィットさせるかと いうのが衣服作りの根本的なテーマです。
和服(着物)と洋服の違いは、
洋服は裁断する時に立体的に裁断し縫製します。
布を立体的にするのです。
その証拠に本当に立体的に作られた優れたデザインの洋服は とてもたたみにくいものです。
その反対に、
和服は平面的な布を直線裁ちで平面的なままに作ります。
着る時にお端折、衿をつく、くりこしなどを上手く利用して
人体にフィットさせます。
最初から立体的に作り人体にフィットさせるのと
平面的に作り着用する時に人体にフィットさせるという違いです。
と ここまでは小池先生の講義の復唱
さて、「ボタンダウン着物」なんて「ゲテモノ」と思われるかも知れませんが
着物本来の平面直線裁ちという定義は一切くずしていません。
それより着物のパーツとしての「掛衿」本来の「衿の傷み汚れ防止」という機能を見直し、
簡単に取り外しできるようにし、ボタンでアクセントを付け、
掛衿コーディネイトを広げたデテイルの変化なのです。