2017.10.02 Monday
帝王紫 貝紫
古代 西洋では紫の染色は 貝から染料を得ていた
1グラムの染料に貝2000個が必要だったという
恐ろしく稀少で貴重な染料で1グラムの染料が金10〜20グラムに相当した
そういう理由で権力者のみの特権であった
この貝紫を「帝王紫」と呼びます
植物染料いわゆる草木染めの紫とちがい
動物染料の貝紫で染められた布は色が褪せないのも特徴
不変の色としてより権威の象徴となったといわれます。
80年代くらいからか
呉服業界がこの「帝王紫」に目をつけ
帯や着物に使われるようになりました
西陣の袋帯を何本か仕入れて販売したものです。
当時の帯はとても美しかったです
今も生産されているようですが 画像で見る限り当時の良さはあまり感じられません
呉服業界はともかく
本物の「貝紫」 「帝王紫」は素晴らしく美しく
紫が古代から高貴な色とされる由縁です。